夫は暴力はないのですが、ひどい言葉を言われ続けますし、毎日つらいです。
精神的な暴力(モラルハラスメント)に該当する可能性がありますね。
配偶者からの言葉の暴力(暴言や人格否定など)は、**「婚姻を継続しがたい重大な事由」(民法770条1項5号)**に該当し、離婚理由になり得ます。
1. 言葉の暴力(モラハラ)とは?
モラハラとは、言葉や態度で相手を精神的に追い詰める行為を指します。
具体的には、以下のような言動が該当することがあります。
✅ 人格を否定する発言(「お前はダメな人間だ」「誰もお前なんか必要としていない」)
✅ 侮辱する発言(「バカ」「価値がない」「生きてる意味がない」)
✅ 無視や冷たい態度(話しかけても無視する、必要なこと以外一切話さない)
✅ 過度な束縛や支配(交友関係を制限する、生活の細かい部分までコントロールする)
✅ 過剰な否定や非難(何を言っても「それは間違っている」「お前の考えはおかしい」)
このような状況が続くと、自尊心が低下し、精神的なストレスや体調不良につながることがあります。
2. 離婚は可能か?
言葉の暴力だけでも、離婚理由として認められるケースがあります。
離婚が認められやすいケース
🔹 暴言がひどく、長期間続いている(数か月~数年以上)
🔹 暴言によって精神的なダメージを受けている(うつ病・適応障害の診断を受けたなど)
🔹 第三者が証言できる(家族・友人・職場の人など)
🔹 暴言が原因で別居している
ただし、モラハラの証拠が不十分だと、裁判で離婚が認められにくいこともあります。
3. 今すぐできる対策
すぐに離婚を決断できなくても、以下の行動を取ることで今後の選択肢を増やせます。
✅ ① 証拠を集める
暴言を録音する(スマホの録音アプリを活用)
LINE・メールのスクリーンショットを保存
日記をつける(いつ・どんな言葉を言われたか記録する)
モラハラによる精神的なダメージの証拠(心療内科の診断書など)
✅ ② 相談機関を活用する
配偶者暴力相談支援センター(モラハラも相談可能)
女性相談センター(地域によって名称が異なる場合あり)
法テラス(無料で法律相談ができる)
弁護士に相談する(離婚が可能か、慰謝料を請求できるかなど)
✅ ③ 一時的に距離を取る(別居の準備)
実家に帰る、友人に頼るなど、一時的な避難を検討
いきなり別居すると「悪意の遺棄」とみなされる可能性があるため、事前に弁護士に相談すると安心
✅ ④ 離婚調停を申し立てる
話し合いが難しい場合、家庭裁判所の調停を利用するのも一つの手
調停では調停委員が間に入るため、直接夫とやりとりしなくて済む
4. 慰謝料を請求できるか?
モラハラが原因で離婚した場合、慰謝料請求が可能なケースもあります。
💰 慰謝料の相場:50万円~200万円
🔺 慰謝料が高額になりやすいケース
モラハラが長期間続いた(数年単位)
精神的なダメージが大きい(うつ病などの診断書がある)
証拠がしっかりある(録音・LINE・証言など)
5. すぐに離婚を決断できない場合
離婚をすぐに決められなくても、自分の心と体を守ることが最優先です。
まずは信頼できる人に相談し、少しずつ準備を進めていくのが大切です。
まとめ
✔ 夫の言葉の暴力(モラハラ)は離婚理由になり得る
✔ 証拠を集めることが重要(録音・スクショ・日記など)
✔ 離婚調停を利用すると、直接話し合わなくて済む
✔ 精神的なダメージが大きければ慰謝料請求も可能
✔ まずは弁護士や相談機関に話を聞いてみるのがおすすめ
「毎日つらい」と感じるなら、我慢し続ける必要はありません。
一人で抱え込まず、まずは誰かに相談することが第一歩です。
少しでも気持ちが軽くなるよう、サポートしますので、いつでも話してくださいね。